写真・図版
米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁=ロイター

 米労働省が13日発表した10月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で2.6%の上昇となった。事前の市場予想(2.6%上昇)と一致し、伸びは7カ月ぶりに加速した。大統領選を制したトランプ前大統領の公約は、落ち着いてきた物価高(インフレ)を再燃させかねず、先行きは予断を許さない。

 CPI上昇率は6カ月連続で鈍化しており、9月は2.4%まで低下。だが、10月は住居費の上昇などで、伸びが加速した。ただピークだった2022年6月(9.1%)からは大きく下がっている。米連邦準備制度理事会(FRB)が重視する食品とエネルギーを除いたCPIの「コア指数」は3.3%上昇で、前月から横ばいだった。

 インフレの落ち着きをうけ、FRBはこれまで2会合連続で利下げした。次回12月会合でも0.25%幅の利下げをする可能性がある。

 だがトランプ氏の来年1月の…

共有